御品書 Ｒ１８/中世ヨーロッパ/異教徒/海賊/輪姦/後宮/女同士/玉無し少年 粗筋 　中世ヨーロッパの東端、ふたつの宗教が競合する地域。異教徒の後宮へ輿入れする王女が、途上で侍女ともども海賊に拐われた。 　海賊の目をあざむくために二人は入れ替わったのだが、それが災いして王女は貞操を穢される。 　嵐の海の人身御供として王女が海に連れ出されているあいだに、侍女は王女として教会の査問団に連れ去られる。 　侍女の救出を嘆願すべく、王女は異国の専制君主に謁見するが、彼女を待ち受けていたのは肉体的性的に苛酷な数々の試練だった。 　試練を乗り越えた王女だが、その際に幾つも戒律を破った罪に問われ、死罪を宣告される。 　そして侍女は……後編にご期待ください。 本文約１２万３千文字（４００字詰換算３５４枚）です。 註記 現世における諸般の事情に鑑み、年齢表現をひねっています。 異教徒の国では太陽太陰暦（１年が約３５４日）を採用して 『世の移ろいは牡羊座から射手座にいたる黄道十二宮を基準とするも、月の動きと太陽の動きとは一致せぬ故に閏月を設ける。すなわち、楽天・哀天・怒天・喜天なり。』 　ヒロインは、天宮を一巡りして成人となって後、さらに三つの宮と一つの天を過ぎています。 　四天を１３か月の閏年と解釈するか 　星座（平年）から独立した、ただの１か月と解釈するか 　それは、読者の判断にお任せします。 　ちなみに、ヒロインは「血の道が開いてから二年」とも言っています。